Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

キューレーションの時代

情報の選択肢と情報に接する方法が爆発的に増えた結果、いつの間にか情報を管理することに随分と労力がかかるようになりました。人間には一日24時間しかないので、現代人は多すぎる情報にうんざりしています。そんな中、キューレーション(テーマを持って情報を選別・収集すること)に注目が集まっています。キューレーションを行う人、キューレーターという言葉は美術館の学芸員などにもともと使われていました。12年以上も前、ニューヨークにある著名なTVCMの大きなプロダクションを訪ねた際、案内をしてくれた女性の肩書も確かcuratorだったと記憶しています。

さて、キューレーション・ネーションの著者、ローゼンバーグ氏によれば、キューレーションの方程式をもはやブランドは理解しなければならなくなったと述べています。それには責任と透明性が不可欠だとも言っています。ブランドが仲間同士で生じるような、一定レベルの信頼と支持を獲得していくには、消費者ひとりひとりがキューレーターとなってしまったことをまず理解しないと始まりません。しかし、さらに難しいのはいかにして、ブランドの価値につながる自然と会話を生み出すようなコンテンツを正確につくっていくかです。ただ関心を得るだけだったらキューレーションしたことにはなりません。これがまさにクリエーティブのフロンティア、ますます大切になったと感じます。