Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

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死生学の視点

昨年末、ある新聞に「死生学」という学問についての記事がありました。死に対してはまだ漠然とした恐怖心がありますが、人間の死亡率は100%、自分なりの生と死をどうまっとうするのか?それを考えるのが死生学という学問とのこと。おそらくこれからの日本で高齢者が激増する中、注目されていくのではと思います。ビービーメディアの若い皆さんにはまだぜんぜんピンとこないかもしれませんが、人生というロングランを考えることもたまには大切、ちょっと一部を紹介しましょう。ドイツ語では動物が死ぬのはフェアエンデン、人間が死ぬのはシュテルベンと言葉が異なるそうです。動物のほうはただ消えるという意味です。一方、後者は肉体的に衰弱しますが、精神的には最後まで成長できる可能性があるニュアンスがあるのです。

豊かな第3の人生をすごすには6つの課題があると上智大学のA・ダーケン先生は述べています。

①手放す心をもつこと。過去の業績や肩書きにたいするこだわりをすてて新たな出発をするように積極的に生きる
②許しと和解。死にいく人も残される人もお互いに許す
③感謝の表明。素直にありがとうと言える
④さよならを告げること。死は旅たち、別れの挨拶をキチンとしたい
⑤遺言状の作成
⑥自分なりの葬儀方法を考え、周囲に伝えておく

というものです。⑤、⑥は残された周囲の人への心配りだそうです。誰でも自分の「死」について考えたくないと思います。でも、良く生き、良き死を迎えて初めてほんとうの幸せといえるのかも知れません。