写真はスナップチャットの屋外広告です。日本人としてはオバQを想像してしまいますね。今回はスナップチャットをちょっと脇に置いて屋外広告のお話しです。
マグナ・グローバル(Magna Global)社の調べによれば、米国では屋外(OOH)広告は既存メディアの中で、昨年に唯一、広告収入が伸びていました。2014年が70億ドルだったのに対し、2015年は73億ドルに到達した見通し(OOHと映画館の両方で計算)これはいったいどういう理由なのでしょうか。
ひとつはテクノロジーとくにモバイルとの親和性が良いことです。ニューヨークの路上を見渡せば、「LinkNYC」というプログラムを介した新しいデジタル看板が多数目に入ります。
ニューヨーク市はこのプログラムで、最終的には7,500台以上の公衆電話を無料のWi-Fiキオスクに交換していく予定です。
たとえば、ビールのクアーズ・ライト(Coors Light)は、キオスクに掲示した広告で、通行人に音楽認識アプリ「シャザム(Shazam)」を見るよう促します。そしてモバイルで同アプリを開くと、近所で最も検索されている曲のリストが表示されます。さらにモバイル広告から、クアーズ・ライトを買える最寄りの店を案内するといった具合です。
さらにデジタル広告の悩ましい問題である広告詐欺と広告ブロックに今のところほぼ無関係であることです。スナップチャットのこの看板を見れば明らかです。ソーシャルプラットフォームの急先鋒が看板広告とは実に素敵な組み合わせです。