只今、ニューヨークJFK空港にて帰国便を待ちながらこのブログを書いています。ちょうど国連総会があってマンハッタンは国連ビル周辺をはじめ、厳重な警備と交通規制で大渋滞です。今回はトランプ大統領が5thアベニューにあるトランプタワーに滞在していたことで写真のごとく観光客さえ近づけない異様な状況でした。
さらに驚きなのはこの時期を同じくして大統領の弾劾調査が開始されたことです。日本でもニュースになっていることかと思いますがこちらではTVの3大ネットワークが朝から調査会をCMなしで何時間も放映していました。表舞台で登場しているのが民主党のナンシー・ペロン下院議長です。民主党の女性議員たちがトランプ大統領に抗議の意を表して昨年の大統領教書演説の際全員白のスーツを纏ったことを覚えているかたもおられるかと思います。政治家として集大成を迎えている80歳の彼女の発言について新聞のタイトルは「法の下に居ない人は誰も居ない NO ONE IS ABOVE THE LAW」です。諸刃の可能性もあると言われていますが、来年の大統領選挙に向けて目が離せなくなりました。
もう一つこちらで話題となっている女性がいます。環境のために学校ストライキを行ったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏です。16歳の彼女は国連にて世界の代表者を前に堂々と「あなたたち大人は私たちを失望させている。でも、私たちはあなたたちの裏切りに気づき始めています。未来の世代の目はあなたたちに向けられている・・・」とスピーチしました。自分も彼女の次のセリフには返す言葉がありません。「人生は黒か白かでは決められない、大人たちはそう言うけれどそれはうそです。とても危険なうそです。1.5℃の地球温暖化を防ぐのかどうか、手に負えない負の連鎖反応を回避するかしないかなのです」(WIRED 日本版vol34)
このふたりが女性ということもダイバシティの一つである男女差別問題の点から偶然と思えない気がします。政治が目先の経済成長や人気取りにシフトし過ぎたり、個人が一人では難しいからとか誰かが解決してくれると目を背けていた状況から、自分たちとともに社会問題を解決してくれるコミュニティへの潜在的な熱望が湧き始めています。そしてソーシャルメディアはこうした動きを世界中に広げる手段になっています。
人々がブランドに対して社会問題の解決やコミュニティと一体となったグッドを行うことをより求める所以です。