Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

ヘッドギアはクールになるか

VRやARが世の中に登場してもう随分たった気がします。ビービ―メディアでさえ7年前にクライアントワークを手掛けていました。市場規模でみると昨年出荷されたヘッドギアは全世界で880万セットだそうです。この数字が小さいことはiphoneが出荷される前年に出荷された当時のスマートフォンが約8200万台だったことから比較するとわかります。ヘッドギアは依然としてニッチ製品であり、メタ社は既にこの分野で数十憶ドルの損失を出していると言われます。

昨年はメタバースやweb3といった次世代の技術が一気に脚光を浴びて再びヘッドギアをかぶる機会が増えました。ブームとあわせるように圧倒的なVR没入感を実現したメタ社のQuest ProやARデバイスであるMagic Leap2なども関係者の間では話題になっています。しかし、まだ一般に普及するには値段も高く、かつヘルメットのようなゴーグルは長く付けているには重く厄介な装置のままといえます。

そんな中でアップル社に注目が集まっています。いよいよアップル社が独自のヘッドギアを6月に発表するとブルームバークやウォールストリートジャーナルが報じています。かつてのマッキントッシュにはじまり、iPODiMAC,、iphone、アップルウォッチとアップル製品をずっと使用している自分としてはアップル社が発売するヘッドギアがどんなものになるのか興味を隠せません。おそらく驚きがなければがっかりすることになるでしょう。只、ヘッドギヤの市場はアップル社が過去10年間に参入したどの市場よりもまだ小さく、課題もすぐには解決できないと予想しています。アップル社が製品開発でこだわるルールからすると未完成にもかかわらず、それでも発売するのはもう待ってはいられないという状況とiOSの3Dバージョンを作り、アップルワールドを広げていくという野心的な狙いがあるのではないかと勝手に推測しています。アップル社が現在世界中で保有する20億を超えるアクティブなデバイスと3Dをどのようにミックスしていくかは見ものと言えるでしょう。

インタラクティブヘッドギアがオタクの域から脱するにはおそらくソフトウェアも含めてキラーコンテンツがもっと必要になります。アップルウォッチでは健康とフォットネスというキラー機能を達成するまで相当時間がかかりました。今回のヘッドギアも同じくバージョンアップを繰り返すと思います。そして時間とともにブランドは新たな3Dコンテンツの到来を認識していくことになるでしょう。

  

 

House Of Fine Art Launches Metaverse Gallery