もうすぐ歳末商戦が始まります。もはや実店舗を構える小売業者にとって大きな頭痛の種は「店で見て、オンラインで買う」という消費者の増加です。世界最大の小売チェーンであるウォールマートにおいて、5年前は来店者のうちアマゾンで買い物をする層は4分の1だったところ、現在では約半分になっているとのことです。
このようなマルチチャネル(1回の購入、または関連する複数の品物の購入において、2つ以上の媒体を使用すること)ショッピングが増えるなかで実店舗を持つ小売店はどのように対処していけばよいのでしょうか。米国のクリスマス商戦では①実店舗にしかない、つまりオンラインでは買えない限定商品の品揃えの強化、②オンラインとオフラインを会わせた利便性の向上、の2つが対抗策のようです。
しかし、いずれもITに強くなった買い物客の心をつなぎとめる決定打にはならないような気がします。しばらくはマルチチャネルショッピングのトレンドが続きそうです。