ゴルフのコンペではよく「エチケットリーダーは誰ですよ」と幹事が決めたりします。特にゴルフのようなスポーツは服装をはじめ、礼儀とか作法が厳しいからです。エチケットとはもともとフランス語で行動を指示する「札」から宮廷儀礼の意味となり、転じて一般社会生活の儀礼・作法に用いられるようになった言葉です。
一方、エチケットを守れない人のことをよくあの人はマナーが悪いと言いますが、エチケットとマナーはちょっと違うと感じています。ネットで調べてみると同義語でエチケットは個人的な場合、マナーは社会通念からの風習や習慣について使われることが多いとのこと。どうもピンときません。
個別の作法は覚えなければなりませんが、世界共通〈人として〉のマナーは心得なければならないと思います。たとえば、政治と性は避けるべき話題ですし、人によっては宗教やお金も不快な話題かもしれませんね。「マナーとエチケットの文化史」という本によれば、エチケットとは特定の状況においてとるべき具体的な行動であるのに対してマナーはその場に応じて変更の余地があるものと書かれています。
要するに人が望まないことに無神経にならないこと、これが一番大切な気がしています。
