Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

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新たな衝動買い



2022年も残り僅かとなりました。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、辛いこと、、今年もたくさんありました。人間は良い事よりも悪い事のほうが記憶に残りやすいからか昨年よりも変化の衝撃が大きかった気がします。

さて、明るいニュースの一つとしてコロナ感染者数は減らない一方で今年のクリスマス商戦は活気が戻りました。デパートのウインドウディスプレイを見ながら買い物を楽しんだり、期間限定のポップアップストアで商品を手にとって買ってみる人も街のあちこちで見ることができます。かつての衝動買い(思わず買ってしまう行為)の道筋はシンプル、特に購入意図を持っていないで店内を歩きながらふと目に留まったものをすぐに買ってしまうという具合でした。下の写真は贔屓のうつわやさんの店内ディスプレイ、雑然のようなそうでないような訪れるたび思わず手に取りたくなってしまいます。Eコマースが普及し始めたころはアマゾンで本を検索すると関連書籍が表示されて思わず買ってしまったり、関連グッズを合わせて購入する購買行動が始まりました。ストリーミングが普及しライブコマースが登場するとカリスマ定員がお勧めする最新ファッションがライブで紹介され、その場で買ってしまうという現象が起きました。いずれも衝動買いを誘発する手段と言えます。

米国のある調査によれば、ミレニアル世代のうち50%、Z世代の回答者では39%がソーシャルプラットフォームで買い物をすると答え、若い生活者ほどモバイル購入に対する安心感があるという予想通りの結果が出ています。ブランド側はこうしたソーシャル買い物客を逃さないための処方箋を講じる必要があります。商品基本情報やサービスを施したうえで①顧客が求める信頼できる推薦情報、②クリエイターの活用、③シームレスな購入プロセス、④分析で点と点を結ぶといった見込み客が刺激を受ける場所のできるだけ近くで購入チャンスをつくることが重要となります。特に若い生活者は既存のソーシャルショッピング体験に満足しなくなっているとも言われています。すでにインスタグラムは決済機能を改善してユーザーがアプリ内でそのまま買い物をできるようにしました。

限定商品の見逃し、買い忘れの恐怖、お得な買い物体験、これらのニーズは店頭購入であろうとEコマースであろうとソーシャルコマースであっても変わりません。新しい形で衝動買いをどのように促せばいいのかアイデアが競われます。