有名なナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」中で「他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標（願望）を黄金律に従ってひとつひとつ実現していく過程である」と成功の定義が述べられています。さっと読んでしまうとなるほどおしまいなのですが、とっても深くて素晴らしい言葉だと思います。
まずそのひとつは自らで目標を作ることが重要だということです。未来は予想するものでなく、自らで創るものだ」と賢者が言うように、目標それも願望を持つことは現実化を助けるからです。先日、三丘大詩さんの勉強会に出席した際もフィーチャーシンキング（未来思考）がとても大切であると教わりました。
さらに大切なことは目標の意味づけです。この意味づけは人生のテーマといえるもので、これがしっかりできているほどにどんなことがあってもくじけない、長続きするインセンティブになるのです。今、マーケティングで動機付けが注目されていますが、根っこはこれだと思います。
次に黄金律。英語でいうゴールデンルールです。通例「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」とキリストが述べた言葉とされていますが、孔子の論語にも「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」と書かれているように、多くの宗教でも同様に取り上げられている人の生きる道標だと私は理解しています。
そして最後は実現していく過程であるというくだりです。成功は結果ではなく、過程（プロセス）の中にあるのです。目標の達成を楽しみにするだけでなく、それに至る過程の一日一日の努力を楽しめるようになると成功をもっと身近に感じられるような気がします。
