今、マーケティングのあちらこちらで話題となっているキーワードのひとつがコンテキストです。顧客のブランド体験において「コンテキストを意識したもの」(contextual awareness)でなくてはならないと言われています。また、ビッグデータの活用が叫ばれている中、あるグローバルエージェンシーのチーフデータオフィサーは自分の仕事を「コンテキストをもたらすことだ」とさえ述べています。
コンテキスト(ここでは背景情報、前後関係)が重要視されるのはコンテキストによってブランド体験に対する感じ方が左右されてしまうからだと思います。これは広告をはじめとして全てのマーケティング活動にも影響を及ぼします。トイレットペーパーブランド、チャーミン(Charmin)はお尻をつけられるかつけられないかというトイレ検索アプリを公開しました。これはトイレットペーパーを使う人のコンテキストに注目し、その悩みをブランドが解決サポートをしようという考えに基づいています。
ソーシャルメディアとモバイルによって24時間いつでもどこでも顧客はブランドとのあらゆるコンタクトができてしまうようになったことがむしろコンテキストの重要性を高めたのではないかと感じます。